「今までと違う」特殊事情と「五分五分だった」上田綺世、「経験を積んだ」守田英正&田中碧コンビ【サッカー日本代表のW杯最終予選「オーストラリア戦」と「11月アウェイ2戦」の激論】(4)の画像
2メートル近い巨漢DFにも負けないフィジカルを証明した上田綺世(写真)。(20241015)撮影/原壮史(Sony α1使用)

 サッカー日本代表は、ワールドカップ最終予選でオーストラリア代表と対戦。ホーム埼玉スタジアムで、1-1で引き分けた。初戦から続いていた勝利が3試合でストップした格好だが、この結果は何を意味するのか。ベテランサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生が、そのオーストラリア戦の「内容」から、11月に待つアウェイ2戦の「展望」まで語り尽くした!

■先発の顔ぶれを「代えてもよかった」

――最終予選は無失点が続いていたので、意外な形の失点でした。

大住「でも、あの状態で、0-1のまま負けても仕方ない状況で、よく追いついたと思う」

後藤「本当ならひっくり返したかったけど、やはり皆さんお疲れだったんだな、というところだよね」

大住「追いつくまではできたけど、それ以上は残っていなかったという感じかな」

後藤「エネルギーが続かなかった」

――同点ゴールは、中村敬斗の個の力のおかげ、という感じでしたしね。

後藤「言い換えると、フレッシュな選手ならできた、というわけでしょ。もう少しフレッシュな選手を使うべきだったなというのも結果論だと言われれば、それまでだけど」

大住「中村や伊東純也を使うとか、先発の顔ぶれを何人か代えてもよかったんじゃないかな」

後藤「僕は変えないという判断も、ありだと思うけどね。ただし、変えなかったらああなったんだから、早く手を打たないといけなかった。それも大事な判断」

大住「これまでのワールドカップ予選も1か月に2試合ずつのセットでやってきて、初戦のコンディションを整えるのが難しいというのは、前回の最終予選からすごく言われていた。でも、第2戦のコンディションが悪かったことはないんだよね」

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