■左サイドでの共鳴

 森保ジャパンが6月シリーズから導入している「攻撃的な3バック」では、左右のウイングバックにサイドバックではなくアタッカーを配置。1トップと2人のシャドーを合わせた5人で、相手を押し込んでいく形を標榜している。
 ワールドカップ出場経験があり、個々の身体能力も高い相手に新布陣で臨むのは初めて。中村と共演しながら、ようやくこじ開けたゴールを喜びながらも、三笘はウイングバックで出場している間にもっとできたプレーがあったと反省する。
「シュートを相手選手に当てた場面などは、まだまだかなと思っています」
 5万8730人の大観衆を熱狂させた左サイドでの共鳴。対照的に右サイドでは前半がキックオフされた直後から、違和感を募らせる光景が何度も生まれていた。
(取材・文/藤江直人)

(2)へ続く
  1. 1
  2. 2
  3. 3