■佳境を迎えたJFLで「ショッキングな発表」

 そんな、佳境を迎えているJFLだが、9月27日にはショッキングなニュースが飛び込んできた。

 現在のJFLが発足して以降、ずっとこのリーグに所属していたソニー仙台FCが「今シーズンまでで活動を終了する」と発表したのだ。そして、10月3日にはJFL理事会がソニー仙台の退会を承認。JFLは16チームで構成されているが、来シーズンに向けては基本的に全国地域サッカーチャンピオンズリーグを勝ち抜いたチームが自動昇格し、同大会2位のチームがJFL最下位と入れ替え戦を行うことになった(全国地域サッカーチャンピオンズリーグでJFL入会資格を持たないチームが優勝、準優勝となった場合を除く)。

 ソニー仙台FCは、あの世界的電機メーカー、ソニーのグループに所属するクラブだ。

 1968年に宮城県多賀城市にあったソニーの「仙台テクノロジーセンター」で社内同好会として発足。その後、宮城県リーグ、東北社会人リーグを経て1998年にジャパンフットボールリーグ(旧JFL)に昇格。翌年発足した現在のJFLには初年度から加盟し、2015年には優勝を飾り、他のシーズンでもほとんど毎年1ケタの順位に入っており、JFLの強豪の1つとして知られていた。

 やはり、企業内クラブであるHonda FC(本田技研工業)と並んで、「最強のアマチュア」としてJリーグ昇格を目指すクラブの前に立ちはだかる存在だったのだ。

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