■気になる今後は
そうなれば、気になるのは今後どうするのか。鬼木監督に次のキャリアについて率直に聞けば、「そうですね、やっぱりクラブに残るっていう話はないと思います」と言う。
そして、「そこはクラブともそういう話にはなっていませんし、自分自身もねやっぱりエネルギーのあるうちは“また次”っていうものを考えてやっていきたい思いもありますので、そこはもちろん休むことなんかも考えるときはありましたけども、でも今は、そういうエネルギーのあるうちはやっぱりやるべきかなというふうには思ってます」とも話す。
8年間で7つのタイトルを取るエネルギーは、並大抵のものではない。その熱量で、次は違うチームに歓喜をもたらす思いだ。
「シルバーコレクターと呼ばれたチームに初めてタイトルをもたらしたのが鬼木監督ですもんね」
そう振ると、「思い出としてはそこですけど、自分がクラブにタイトルをもたらしたとかそういう思いはなくて」と話し、「タイトルっていうのは、みんなで努力した結果のもの。自分、みんな、サポーター、クラブの仲間と一緒に取れたっていうそういう思いがやっぱり強いですし、何かを(チームに)残したって言ったら、自分の中ではそういうタイトルよりも、むしろ、日々の情熱っていうか熱量っていうか、そういうものを変わらずやれたことを、選手とか近くにいるスタッフとか、そういう人が少しでも感じ取ってくれてれば、何か貢献できたのかなっていうふうな思いですね」と言う。