「驚いた」菅原由勢なしのスタメン、ハイライトは「前半28分」、無失点で「予選突破」できる理由【難敵サウジアラビアに「完勝」、宿敵オーストラリアに「快勝」への大激論】(2)の画像
サウジアラビア戦では出番のなかった菅原由勢。なぜ使われなかったのか? 撮影/渡辺航滋(Sony α1使用)

 サッカー日本代表は現地時間の10月10日、アウェイでワールドカップ最終予選のサウジアラビア代表戦に臨み、2-0で勝利した。「最大のヤマ場」とみられていたこの一戦を、日本代表はどのようにして乗り切り、同15日の「ライバル」オーストラリア代表との一戦へとつなげたのか。ベテランのサッカージャーナリスト大住良之と後藤健生がサウジ戦後、語り明かした。

■バーレーン戦と「まったく同じ」顔ぶれ

――サウジアラビア戦の先発は、バーレーン戦とまったく同じ顔ぶれでした。その意図を、どう読み解きますか。

大住「強気、だね。難敵サウジアラビアとのアウェイゲームなのに、中国やバーレーンを相手にするのと同じようにやろうというのか、と少し驚いた。勝っているチームは変えないという、サッカーの原則に則っているんだけどね。もしかしたら、引き分けでもOKだから恐れずにいこう、という余裕があったかもしれないよね。それにしても、すごい強気だなと思ったよ」

後藤「最終予選は始まったばかりで、まだ新しい選手を試すといった冒険ができる時期じゃないから、先発は前の試合と同じになるだろうと僕は思っていたけどね」

大住「僕は少なくとも、菅原由勢は使うだろうと思ったけどな。本職がサイドバックだから守備力は堂安律より上だし、後ろから攻撃に出ていくこともできるし」

後藤「大住さんは慎重だからね。僕は予選突破は全勝間違いなしと思っているよ。無失点で10試合を乗り切ったらすごいな、と思っているくらい」

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