■意地と意地のぶつかり合い
ここまで日本は3試合無失点。谷口彰悟(シントトロイデン)中心に強固な守備組織を構築している。1~2月のアジアカップ(カタール)で苦しんだ22歳の若き守護神・鈴木彩艶(パルマ)も確実に安定感を増しており、そう簡単にはやられないはずだ。
今の日本はチーム成熟度や完成度、タレント力もオーストラリアより上。それはポポヴィッチ監督も認めるところだろう。だからこそ、徹底的に日本を分析し、対策を講じてくるはず。アジアカップでイラクやイランに敗れた時のようにロングボールを蹴り込まれる可能性もないとは言い切れないだけに、森保監督はそのあたりの対策も講じておくべき。
今回は両指揮官の意地と意地のぶつかり合いが見ものだ。
(取材・文/元川悦子)
(後編へ続く)