「そうですね……。どの選手を起用してても、同じ結果になったかなとはおもいます」
森保一監督がこう言葉を選んだのは、三笘薫と伊東純也を起用した攻撃的な3バックについて聞かれたときのことだ。多くのメディアが集まった、10月3日のサッカー日本代表の発表会見。サウジアラビアとオーストラリアという強豪との2連戦に挑む選手がこの日、発表された。
試合に登録できる選手は23人だが、この日、召集されたのは27人。前回の9月シリーズでの選手を軸としたメンバーであり、顔ぶれには大きな変化はなかった。トピックになったのは大橋祐紀の初召集と、パリ五輪を主将としてけん引した藤田譲瑠チマが2年ぶりに召集されたこと。ニュースが少ないということは、つまり、2026年に向けての中核選手がかたまってきたという証でもある。
その顔ぶれを見れば、CBを務めることができる選手が多くいることが分かる。その数は6人。6月シリーズ、そして9月シリーズに引き続いて、3-4-2-1のシステムを使うだろうということが推測できる。
そこで期待されるのが、三笘薫と伊東純也を同時起用した戦い方。指揮官は選手起用について競争を煽るべく冒頭のように言葉を選んだが、より攻撃的な戦い方を模索する中で、その起用法は頭にあるはずだ。