■「よりしたたかに勝っていくことも準備していきたい」

 特に不動と言えるのが三笘薫。そのドリブルがあるかないかで、日本代表の攻撃は大きく変わる。かつて、“戦術・三笘”という言葉も出たが、それはこのシステムでも変わらない。
 一方で、右WBは必ずしも堂安律というわけでもないだろう。というのも、9月シリーズでは伊東純也が復帰したばかりということもあってベンチスタートとなったが、すでに埼玉スタジアムの大観衆の前でプレーしたことや、得点を決めたことを考えれば、スターティングメンバーに名を連ねてもおかしくないはず。
「今回の10月シリーズからこの先は、よりしたたかに勝っていくことも準備していきたい」
 指揮官がこう語るように、早い時間帯でゴールを決めて流れを作り、焦る時間帯を少なくするためには、外にも中にも行ける三笘&伊東の同時先発での戦い方も準備したいポイントと言える。
(後編に続く)

(2)へ続く
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