■三笘薫「試合の最初の入り方で決まる」
ダブルボランチは遠藤航と守田英正か。リバプールでは出場機会のない遠藤だが、メンバー発表会見において、森保一監督も「まったく心配していません」と絶対的な信頼を口にしていること、また、日本代表で長らく主軸としてプレーしているだけに何をするかを一番分かっている選手だけに、起用に問題はない。
攻撃的3バックを前面に押し出す今のチームにおいて、ウイングバックは強気な人選となる。左サイドは9月シリーズ同様に三笘薫だろう。その唯一無二のドリブルは、ボールを持っていても持っていなくても相手の脅威となる。
右は堂安律と伊東純也がそれぞれ同じ可能性を秘めているか。9月シリーズの先発で言えば堂安がファーストチョイスとなりそうだが、すでに日本代表に“完全復帰”をしている伊東も魅力的。むしろ、外にも中にも行ける伊東の方が、相手にとってはいやなはずだ。
伊東は9月シリーズで後半途中から入って得点を挙げるなどギアを上げる役わりを全う。一方で堂安も、カタールW杯での2得点に代表されるように、途中出場でも結果を出せる。森保一監督が90分間をどうイメージするか、そして、コンディション的によりいい方が送り出されるか。
三笘は、現地時間8日の練習後に「ボールを保持しているときはウイングの位置で仕掛けることを求められてますし、守備のときはしっかりとブロックを引くときもあれば前にプレス行くときもあります」と、攻守における役割を整理していると説明。サウジアラビア戦では、「試合の最初の入り方で決まる」と、序盤から積極的にプレーするイメージを固めている。
一方、伊東も同じく8日の練習後に「早い時間に(点を)取れればベストですけど、取れなくても焦れずにやれればいい」と説く。