■9月シリーズ「期待を超える」結果
ところが、フタを開けてみると、9月シリーズは日本代表が開幕2連勝。しかも、7対0、5対0という圧勝に終わったのだ。
「最初の3試合は難しそう」と思ってはいたが、僕はかなり楽観的ではあった。
日本のチーム力は、3年前のカタール大会予選の頃に比べれば、かなり上がっているはずだ。森保一監督の下で、ワールドカップ本大会など数多くのゲームを重ねてコンビネーションは確立され、3バックと4バックを使い分けられるようになっていたし、選手たちの多くは3年前よりワンランク上の、ヨーロッパ5大リーグのトップクラスのチームで主力として活躍するようになっていた。
だから、9月の2試合も2対0とか、3対0といったスコアで完勝できると期待していた。だが、そんな僕の楽観的な期待よりはるかに上のスコアで日本代表は好発進を切った。
そこで、これからはワールドカップ予選を巡っても「楽観論」が支配的になることだろうと思っていたのだが、どうやら今でもまだ「ワールドカップ予選に楽な試合はない」といった「警戒論」を述べる人が多いようだ。
これは、いったい、どうしてなのだろうか?