■10戦連続無敗で迎える終盤

 夏の移籍期間でFW大橋祐紀がブラックバーンへ、MF川村拓夢がザルツブルクへ旅立った。チーム得点王だった大橋の穴はすでに7ゴールをあげているアルスランと、町田戦で先制点をあげたFWゴンサロ・パシエンシアが埋めた。

 そして、川村が抜けたボランチで、9月に29歳になった川辺がいぶし銀の輝きを放ちながら試合ごとに存在感を高めている。追加登録されてから、川辺はリーグ戦で7試合続けて先発に名を連ねている。つまり10戦連続無敗の広島で「黒星」の二文字を知らないまま、自身にとって未知の経験となる優勝との距離を縮めていく。

(取材・文/藤江直人)

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