■「試合ごとに状況というものは変わってくる」
「新潟とはまだ戦うので、詳しく言えない部分もあるけど、いろいろな場所にいろいろな選手が顔を出してくるので、最も危険なところを2人の間で消しながら、パスを回されるのはある程度はしゃあない、みたいな感じで守っていました」
ボランチの間で申し合わせていた新潟対策の一端を山本が明かせば、河原も「守備のときの横の距離感は、試合のポイント、ポイントでちょっと話はしていました」と続きながら、ルヴァンカップでの再戦へこんな言葉も残している。
「試合ごとに状況というものは変わってくる。今日勝ったからといって次も勝てるわけじゃないし、今日勝ったからこそ、さらに改善していくところも出てくる。そこはチームとして、取り組んでいかなきゃいけないと思っています」
ルヴァンカップ準決勝は、第1戦が10月9日に新潟の、第2戦が同13日に川崎のホームでそれぞれ行われる。初の決勝進出を目指す新潟を倒し、5シーズンぶり6度目の決勝進出を狙う川崎の攻守の塩梅を、苦難の時期をようやく乗り越えた山本、瞬く間に順応した河原と、対照的な存在感を放つボランチが司る。
(取材・文/藤江直人)