■波に乗りかけた湘南だが……

 磐田は一巡目で歯が立たなかった広島、ヴィッセル神戸ガンバ大阪という上位との試合も残している。そういった相手から勝点を奪えれば成長の証にもなるが、その前に磐田から比較的、近距離の豊田スタジアムで行われる名古屋グランパス戦で、最低でも勝点1、できれば勝点3を獲得して、ここからの残留争いをさらに有利にしていきたいところだ。そして最終節にアウェーの鳥栖戦を迎えるが、その時に現在は最下位の鳥栖が、残留の可能性を残しているかどうかも1つのポイントになるかも知れない。

 現在17位の湘南は夏場に一度波に乗りかけたが、第27節のホーム柏戦で敗れてから1勝4敗と失速してしまった。さらにFWルキアンが、新潟戦の一発退場により、その後3試合の出場停止に。その新潟戦で前半の終わりに負傷交代した池田昌生が離脱。復帰時期の見通しも明らかになっておらず、チャンスメイカーとエースを同時に失ってしまった状況だ。

 この状況を救えるのは1ー2と敗れた前節のセレッソ大阪戦で今シーズンの6点目を決めた鈴木章斗、そして池田の負傷を受けて、左ウイングバックからシャドーに移った小野瀬康介か。小野瀬は度重なる怪我に泣かされるシーズンになっているが、山口智監督の愛弟子でもあり、攻撃で違いを作れるタレントとして本領を発揮できるかどうか。

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