■2022年大会で「途切れた」大記録
ワールドカップで7大会連続ラウンド16進出というのもすごい記録だった。しかし、2022年大会では、ポーランドに0-0、アルゼンチンに0-2、そしてサウジアラビアに2-1と、1勝1分け1敗、勝点4でポーランドと並んだが、得失点差で劣り、1994年大会以来続けてきた快挙は終止符を打った。
そして今年は3月にCONCACAFネーションズリーグの決勝でアメリカに0-2で敗れ、6月にはコパ・アメリカのグループリーグで敗退。メキシコ・サッカー協会はハイメ・ロサーノ監督の解任を決断、アギーレに3回目の指揮を任せることにしたのだ。
アギーレは自国開催の1986年ワールドカップ時にMFとして活躍。メキシコ代表59試合、14得点の記録を持つ。1995年にメキシコのクラブ「アトランテ」で監督になり、「パチューカ」(メキシコ)でタイトルを取り、2001年6月にメキシコ代表監督となり、2002年ワールドカップ日本/韓国大会まで指揮を執った。
ワールドカップ後はスペインでオサスナ、アトレチコ・マドリードの指揮を執り、2009年4月に再びメキシコ代表監督となって翌年のワールドカップ南アフリカ大会まで指揮、大会後は再びスペインに戻ってサラゴサ、エスパニョールで監督を務めた後、2014年7月に日本代表監督となった。
しかし、2014年1月に2011年のサラゴサ監督時代に八百長試合に加担したと訴えられ、その月にオーストラリアで行われたアジアカップでは指揮を執ったものの、2月3日に「契約解除」となった。
その後は、アルワハダ(UAE)、エジプト代表、レガネス(スペイン)、モンテレイ(メキシコ)、マジョルカ(スペイン)で指揮、今年5月にマジョルカの監督を退任した後、7月にメキシコ代表で3回目の指揮を執ることになった。マジョルカで指揮を執り始めたのは2022年3月。日本代表の久保建英がプレーしていた時期だった。