■原因は不明も「初めて」の大快挙
こうして、さまざまなカテゴリーの世界大会で日本とスペインは何度も対戦し、勝ったり負けたりを繰り返している。
ただし、カタール・ワールドカップや昨年の女子ワールドカップで日本が勝利した試合でも、内容的にはスペインが押し込む時間が長く、日本は守備で耐えてカウンターで対抗する形だった。
ところが、今回のU-20女子ワールドカップでの対戦では、内容的にも攻守ともに日本が圧倒して勝利をつかみ取ったのだ。日本が勝利した2018年大会の決勝でも、今回のような一方的な試合ではなかった。
日本戦でスペインがパスやシュートの精度を欠いていた原因は不明だが(コンディション的にはラウンド16から中2日の日本よりも、中3日のスペインのほうが有利だったはず)、いずれにしても「歴史的勝利」と言っていいだろう。
日本は9月18日(日本時間19日)の準決勝ではオランダと対戦することが決まっているが、過去、2大会連続で決勝に進出しているだけに、今大会もぜひ優勝を目指してもらいたいものだ。