上田綺世の得点のイメージ

 特にゴールを求めたいのがFW陣。というのも、中国戦では1トップに陣取った上田綺世(フェイエノールト)と小川航基(NECナイメンヘン)からゴールが生まれなかったからだ。三笘薫(ブライトン)、南野拓実モナコ)、伊東純也(スタッド・ランス)、前田大然セルティック)、久保と2列目アタッカー陣は軒並み得点を奪っているのに、FWがノーゴールというのは、どうしても「何か足りない」という印象が拭えない。

「チームとしては自分たちが狙いとしていたことを数多く出したんじゃないかと思いますけど、自分でもっとチャンスメークして、シュート数を増やさないといけない」と前回シュートゼロに終わった上田は悔しさをにじませた。

 目下、FWのファーストチョイスと位置づけられるこの男が連続先発するかどうかはコンディション次第。今季フェイエノールトで終盤しか出場していないことを踏まえると体力的な不安は少なからずあるが、森保一監督は1~2月のアジアカップ(カタール)の連戦でも彼を重要局面で起用し続けた。それだけ厚い信頼を寄せているうえ、同大会ラウンド16の前回バーレーン戦でも点を取っている分、上田への期待は大きいはず。今回もスタートから使う公算が大と見ていい。

「チームとしていろんな攻撃のバリエーションを持つことが1つ大事。相手の戦術とか、こっちのメンバーとかいろんな兼ね合いはあるにしても、やっぱり攻撃の幅っていうのは必要になってくる。中央のところもそうだし、サイドアタックに絡む時あるだろうし、いろんなところで自分の力を発揮できたらいいのかなと思います」と彼は多彩なパターンを駆使して1点を貪欲に狙っていくつもりだ。

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