■「悔しい時間でしたけど……」

 2人の女性に対する準強制性交致傷容疑で、大阪地検へ書類送検されていた伊東は8月9日に嫌疑不十分で不起訴処分となった。そのうえで7月下旬から実施されたスタッド・ランスの日本ツアーにおいて、伊東が好意的に迎えられていた状況を確認した森保監督が、今回のアジア最終予選からの戦列復帰を決めた。

 その後に前田と久保のゴールもアシストし、アジア最終予選における日本の歴代最多得点更新に貢献した伊東は、約7カ月の離脱を乗り越えた心境をこう明かす。

「悔しい時間でしたけど、いまはチームに貢献していくことしか考えていない」

 すでに日本を飛び立った森保ジャパンは、10日(日本時間11日)に敵地リファーで、初戦でオーストラリア代表を破った伏兵バーレーン代表と対戦する。

 両ウイングバックにアタッカーを配置する「攻撃的な3バック」に、森保ジャパンは6月からトライしている。時間差で起用された中国戦で、突出した個の力を介してまばゆい輝きを放った三笘と伊東への次なる期待は、敵地でドイツ代表に快勝した昨年9月の国際親善試合が最後になっているピッチ上での共演となる。

(取材・文/藤江直人)

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