■南野拓実、町田浩樹との関係性
三笘がグイグイ押したことも奏功し、開始12分に久保建英(レアル・ソシエダ)の左CKから遠藤がデザインされたヘッド弾で先制。日本は幸先のいいスタートを切る。そこからも押し込み続けていたが、前半終了間際に完璧な組み立てから試合を決定づける2点目が生まれる。堂安律(フライブルク)のクロスに三笘が入り込んでヘッドで合わせる形だったが、これは値千金の得点だった。
「あそこは毎回、狙っていた。『いつ来るかな』と走っていました。自分の中でも1つ、いいイメージを持った中でヘディングも決めているし、自分が決めないといけないシチュエーションだった。次は足でも決めたいと思います」と本人も満足そうに語っていた。
2点をリードして迎えた後半も開始7分に3点目を挙げる。これも町田浩樹(サンジロワーズ)のタテパスを受けた南野拓実(モナコ)が三笘とのワンツーで抜け出し、確実に決め切ったもの。3人の連携は称賛に値するものがあった。
「南野選手は間で受けることもあれば、後ろから来て前で仕掛けることもできる。そこを見ながら距離感が埋まれば自分が仕掛けることも考えながらプレーしていました。
町田選手とも2年くらい前のイメージを描きながらプレーした。簡単につけてくれることと、後ろでの安心感があるので、今日は本当に頼もしかったですね」と三笘は2人の特徴をしっかりと考えながら、アシストという選択をしたという。そのあたりの賢さと的確な判断を久しぶりの代表戦で改めて強烈にアピールしたのである。