【再出発を切った浦和レッズで何が変わったのか(1)】小泉佳穂が先発復帰で抱える覚悟。浦和というチームは「刺激的で面白い試合ができているからいいで済まされるクラブなのか」の画像
浦和レッズの小泉佳穂 撮影:中地拓也

 首位に立つFC町田ゼルビアのホーム戦となる、国立競技場で8月31日に行われるJ1第29節を前にして、浦和レッズのMF小泉佳穂の胸中は複雑だった。

 まずは出場試合数よりもベンチ外になった試合の方が多い。雷雨の影響でハーフタイムに中止になった川崎フロンターレとの第28節を含めて、3試合続けてベンチから外れていた。先発したのは4月12日の柏レイソル戦が最後になっている。

 ペア=マティアス・ヘグモ監督体制下で試合に絡めなかった自分が、27日の指揮官更迭発表後で初めて迎える一戦でピッチに立つ。それも先発で。小泉が言う。

「ベンチ外からいきなりスタメンになるのは、あまり経験のないシチュエーションだし、当然僕が入れば外れる選手もいる。その意味ですごく難しい1週間でした」

 後任監督には昨シーズンの浦和の指揮を執り、自分を重用してくれたマチェイ・スコルジャ氏の再登板が発表された。実際、川崎戦のMF陣からは中島翔哉武田英寿がベンチから、サミュエル・グスタフソンが先発からそれぞれ外れた。

 しかもリザーブを含めて、町田戦に臨むメンバーは母国ポーランドで来日へ向けた各種手続きに追われているスコルジャ監督と、暫定的な指揮を託されている池田伸康コーチが相談しながら決めていた。小泉はさらにこう続けた。

「ファン・サポーターのなかには、監督交代に否定的な方も大勢いる。そこで下手なプレーや試合をしたらどうなるのか。かなり重たいものがあったけど、今日はそれらをすべてピッチの外に置いて、とにかく試合に勝つためにプレーしよう、と」

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