2016年9月のUAE戦(埼玉)の1-2、2021年8月のオマーン戦(吹田)の0-1と、日本代表は2018年ロシア・2022年カタールの両ワールドカップ(W杯)アジア最終予選初戦で続けて黒星発進を強いられている。
欧州組がメンバーの大半を占めるようになった今、シーズン開幕直後のこの時期はコンディションが上がり切っていない。移籍問題に直面したり、新天地や新指揮官の下で定位置を確保できていないなど、メンタル的にも難しい状況に陥るケースが少なくない。それが代表活動に響いているのは確かだが、今回も同じ轍を踏むわけはいかない。5日の中国戦(埼玉)は確実に白星をつかんで、10日の第2戦が行われる灼熱の地・バーレーンへ赴く必要があるのだ。
29日に発表された代表メンバー27人を見ると、朗報と言えるのは伊東純也(スタッド・ランス)と三笘薫(ブライトン)の左右の槍が戻ってきたことだろう。伊東はご存じの通り、1~2月のアジアカップ(カタール)期間中の週刊誌報道を機に代表から離れていたが、刑事訴訟が不起訴になり、7月のスタッド・ランス・ジャパンツアーの前向きな効果もあって復帰が実現。三笘の方も腰のケガで2月以降を棒に振った形になったが、今季は開幕から結果を残している。