長谷部誠コーチに求められるもの

 右SBにしても、菅原由勢サウサンプトン)と新戦力の望月ヘンリー海輝(町田)という陣容で、菅原に何かあった時がかなり心配だ。となると、6月シリーズのように3バックをベースにすることも考えていくべき。そうすれば、本職SBが手薄でも人繰りを考えられる。森保監督ももしかするとその方向なのかもしれないが、2日のチーム始動後にならないと何とも言えない。そのあたりは慎重に見極めていくべきだろう。

 いずれにしても、最終予選初戦は早い時間帯に先制して、相手が出てきたところで追加点を奪うような展開に持ち込めるのがベスト。過去2回のゲームを見ると、UAE戦は逆転負け、オマーン戦は終盤まで攻めあぐねてスキを突かれた格好だった。どちらもゲームマネージメントに問題があったのは明らか。そこをしっかり修正してのぞまなければいけない。

 今回からW杯3大会で代表キャプテンを務めた長谷部誠コーチ(フランクフルトU-21コーチ)も帯同する。数々の修羅場をくぐってきた指導者が盟友・長友とともにチームを引き締めてくれれば、悪循環を断ち切れるはず。高度な集中力を選手たちには示してほしい。

(取材・文/元川悦子)

(後編へつづく)

(2)へ続く
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