■名波浩は「セリエB」降格で古巣へ
当時、セリエAでプレーする日本人はパルマの中田だけでした。名波浩は所属のヴェネツィアがセリエBに降格したため、1シーズンだけでジュビロ磐田に復帰してしまいました。
今のようにヨーロッパのトップリーグで数多くの日本人選手がプレーし、セリエAで日本人GKが活躍するようになるとは、いくら楽観的な僕でもとうてい想像できませんでした。
僕は、日本では1日2試合(あるいは3試合)の、いわゆる「ハシゴ」をよくやっています。気温が下がってくる(はずの)9月は昼、夜に試合があるので“稼ぎどき”です。
ただ、あまり土地勘のない海外で「ハシゴ」をするのはちょっと大変です。たとえば、「チェントラーレからスタジアムまでどうやって行こうか?」と知恵を絞らなければいけません。
最も長距離で「ハシゴ」を決行したのが、このパルマ→ミラノの約100キロでした。