■観戦後ミラノへ「もう一試合」
さて、第2節の相手がACミランだったので、昔のことをもう一つ思い出しました。
2001年9月に、僕はパルマ対インテルの試合を見た後、ミラノに移動してミラン対フィオレンティーナの試合を観戦したことがあったのです。
パルマでの試合はキックオフが15時。10分にクラーレンス・セードルフのFKをマルコ・マテラッツィが頭で決めてインテルが先制すると、パルマのサヴォ・ミロシェビッチが同点とし、ニコラ・ヴェントラの得点でインテルが再びリードすれば、最後はパルマのマルコ・ディヴァイオが同点ゴールを決めて2対2の引き分けに終わりました。中田はトップ下のポジションでフル出場でした。
17時頃に試合が終了。急いでパルマ駅に向かいます。バスなどもありますが、駅まではそれほど遠くないので徒歩で急ぐのがいちばん確実です。
パルマからミラノまでは100キロ強、急行列車(IC)で約1時間30分ほどですから、19時過ぎにはミラノ・チェントラーレ(中央駅)に到着します。
パルマ駅のプラットフォームには日本人ファンが何組もいました。皆、僕と同じことを考えて、これからミラノに向かうようです。車内では、そうした日本人たちが「チェントラーレからスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァまでどうやって行くのが早いか」と盛んに話し合っています。
この「本当に間に合うかなぁ?」というドキドキ感も、複数試合観戦の醍醐味の一つと言っていいでしょう。ちなみに、イタリア人でそんなバカなことに挑む人はほとんどいないようです。