後藤健生の「蹴球放浪記」第228回【鈴木彩艶セリエAデビューとパルマ発ミラノ着「観戦ハシゴ100キロ旅」の巻】(1)日本代表GK「ACミラン」撃破と中田英寿「トップ下」フル出場の画像
パルマ対インテルの記者席用入場券。提供/後藤健生

 蹴球放浪家・後藤健生は、世界中のサッカーを見るために放浪してきた。だが、その足取りはまだまだ止まらない。生涯をかけて1万試合を観戦するという目標があるからだ。そのためには、「ハシゴ観戦」が欠かせない。

■鈴木彩艶の「セリエA」デビュー

 鈴木彩艶セリエAデビューを果たしましたね。今シーズン、シントトロイデンからパルマに移籍した鈴木。開幕節のフィオレンティーナ戦からいきなりスタメン起用され、第2節では安定した守備を見せて昨シーズン準優勝の強豪ACミラン相手の勝利に大きく貢献しました。

 2試合とも失点は1点ずつ。どちらも、GKの責任となるような失点ではありませんでした。フィオレンティーナ戦でFKを与えてしまったプレーの評価は難しいところですが、原因はDFとのコミュニケーション。デビュー戦ということを考えれば、仕方のないプレーだったように思います。

 また、フィオレンティーナ戦の先制ゴールは鈴木のロングキックが起点となったもの。この得点場面だけでなく、鈴木のロングキックやロングスローイングは再三チャンスにつながっていました。

 パス回しに参加するだけでなく、ロングキックを使うGKも最近は増えてきましたが、鈴木のキックの距離感は他の追随を許さないものがあります。その身体能力を生かして、新しいタイプのGKとして成長していくのを期待しています。

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