■「初出場」デンマークがウルグアイを一蹴

 エスタディオ・ネサ86では、グループEの3試合が行われました。ワールドカップ優勝経験国の西ドイツとウルグアイ、それに4大会連続参加の伝統国スコットランドが同居しており、「死のグループ」と言われていましたが、この大会が初出場のデンマークが3連勝。エルケア・ラールセンやミカエル・ラウドルップによるカウンターは強力で、ウルグアイを6対1で破った試合もネサでの開催でした。

 こうして破竹の3連勝で決勝トーナメントに進出したデンマークでしたが、ラウンド16ではスペインと対戦。エミリオ・ブトラゲーニョに4ゴールを奪われて、1対5で敗れ去りました。旧ユーゴスラビアの出場停止で代替出場となったデンマークがEUROで優勝を飾るのは、その6年後1992年の大会のことでした。

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