■駆け寄ってくる「現地の子ども」たちと…

 バスを降りて、スタジアムまでの道すがら公園に立ち寄ったりすると、近所の子どもたちが寄ってきます。ふだんは、こんな地域に外国人は立ち寄ったりしませんから(危険なうえ、見るべき名所もない)外国人が珍しいのでしょう。外国人と見ると一斉にノートとペンを差し出してサインを求めてきます(漢字のサインは喜ばれます)。そして、カメラを向けると、あちこちから子どもたちが駆け寄ってきます。

 ただでさえ、メキシコは若者が多い国です。1986年当時の人口は7700万人ほどでしたが、現在では人口は1億3000万人(世界10位)と、40年の間に倍近くに増えています。まして、世界中どこに行っても、スラム街というのは子どもが多いものです。

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