三戸舜介を投入「一方的にボールを支配」
しかし、大岩監督の決断は「細谷と藤尾の2トップ」だった。4-3-3と4-2-3-1を状況に応じて選手たちの判断で使い分けながらの戦いがこの大会のベース。初めての4-4-2である。
相手のイスラエルはここまで勝ち点1。しかし、日本に勝てばパラグアイ対マリの試合結果次第で準々決勝の可能性があった。その意欲が、そのままキックオフ直後のプレーに出た。前半7分、10分と連続して決定的なチャンスをつくり、日本のGK小久保玲央ブライアンにセーブを強いた。
しかし、15分が過ぎると、日本がテンポよくパスを回すようになる。勝たなければならないために主力を外すことができず、多くの選手が3連戦のイスラエル。大幅なターンオーバーを行った日本とは、明らかにコンディションの差が見られた。
0-0で迎えた後半もまったく同じだった。イスラエルの攻勢は、やはり15分過ぎで終結した。日本はハーフタイムに3連戦の山本理仁に代えて植中朝日を投入、後半16分には山田楓喜に代えて三戸舜介を送り込むと、20分頃からはほぼ一方的なボール支配となった。そして後半34分の最後の交代で、狙いどおり勝負をつけたのだ。