■出場時間の少ない攻撃陣の次戦の“爆発”

 今のU-23日本代表久保建英(レアル・ソシエダ)のようなスーパータレントがいない。その分、全員がそれぞれの役割を確実にこなしながら戦っている。その柔軟性と多様性もチームのストロング。今後もスタメンとサブを臨機応変に入れ替えながら、勝利への最適解を探っていくことになるだろう。

 さしあたって、次戦・イスラエル戦(ナント)ではこれまで出場時間の少ない攻撃陣に結果を出してほしい。今は山本の2戦連発という意外な展開になっているが、サプライズを与える人材が次々と出てきてくれれば理想的。これまで点を取っていない斉藤光毅(ロンメル)や佐藤、荒木遼太郎(FC東京)らには大きな期待が寄せられる。

 メダルという目標に到達するためにも、さらなる選手層拡大が必須だ。彼らは劇的な進化の歩みを止めてはいけない。

(取材・文/元川悦子)

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