■英国の「フル」ブレックファースト

「コンチネンタル・ブレックファースト」に対して、英国の朝食は「ブリティッシュ・ブレックファースト」とか「フル・ブレックファースト」と呼ばれています。

 ポリッジ(お粥)、シリアル、トーストに、卵、ベーコン、トマトなどが付き、魚の燻製などが付くこともあります。もちろん、食後はティーかコーヒーですね。

 珍しいのは「ブラック・プディン」。動物の(たぶん豚の)血液を固めて作ったソーセージです。

 血のソーセージは、牧畜が盛んなヨーロッパではどこにでもあります。アルゼンチンに行くと、大きなステーキを食べる前に、エントラーダ(前菜)として「モルシージャ」という血のソーセージを食べたりもしますが、朝っぱらから、朝食として血のソーセージを食べるなんて、英国人はいったい何を考えているのでしょう……。が、僕はこれが大好物。英国系の国に行ったときにも、朝食をたっぷり食べることにしています。朝から血のソーセージで腹ごしらえをしておけば、昼飯抜きにすることだって可能ですよ。

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