意地と意地がぶつかり合った白熱の攻防シーンにスタジアムは大いに盛り上がり、SNS上には賛辞の声が寄せられている。
7月20日にパナソニックスタジアム吹田で行われたJ1リーグ第24節、ガンバ大阪対湘南ベルマーレの試合は、アウェイの湘南が後半38分の畑大雅のゴールで勝点3を手にする結果となった。この試合、スコアは0対1だったが、両チームとも強度の高いプレーを続け、特に後半戦は非常に見応えのある戦いだった。
その象徴と言えたシーンが、0-0で迎えた後半24分の「ウェルトンvs鈴木淳之介」だった。
湘南が相手陣内人数をかけて攻めていた場面。G大阪はクリアボールを処理しようとした湘南からボールを奪うと、“重戦車”ウェルトンが自陣センターサークル内から前線の広大なスペースを突き、相手ゴール目掛けて一直線にドリブルを開始する。
スピードに乗ったウェルトンは、1人でエリア内まで持ち運び、あとはシュートを打つだけかと思われたが、その斜め後方から鈴木が必死に追いすがった。そして体をぶつけながら絶妙なタイミングでスライディングタックル。ボールだけを触り、見事にノーファウルで防いで見せたのだ。