■G大阪の夏の動向

 けれども、得点の方が伸び悩んでいる。総得点28というのは下位に沈むジュビロ磐田や湘南ベルマーレよりも少ない。今季のガンバは目下8ゴールを奪っている宇佐美依存が顕著で、それ以外の明確な得点源がいないというのが気がかりな点である。

 ただ、7月に入ってからイッサム・ジェバリや坂本一彩らFW陣にゴールが生まれているのは朗報。彼らの決定力がもう一段階上がり、チャンスメークで貢献しているウェルトンにも得点がついてくれば、もう少し状況は改善するはずだ。

 宇佐美、中谷、一森という特定の選手への依存状態からいち早く脱し、攻守両面で戦力アップ、選手層拡大が進んでいけば、町田を捉えることもないとは言い切れない。重要なのはここからもう一段階ギアを上げること。夏場の補強を含め、その動向を注視すべきだろう。

(取材・文/中地拓也)

(2)へ続く
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