■ソウル生まれの通訳に「ソウル市内」を道案内
あるとき、関係者のインタビューをするので通訳を探していたら、知人が朴さん(仮名)という男性を紹介してくれました。
大学を出たばかりの会社員で、サッカーは素人なのですが、それは問題ではありません。むしろ、中途半端なサッカー知識を持っていると、通訳をしながら自分の意見を差しはさむことがあるので、むしろ素人のほうがよいのです。
とにかく、その後、朴さんとは2、3回一緒に仕事をしました。
通訳としては問題なかったのですが、彼はとんでもない方向音痴で、ソウル生まれだというのに、ソウル市内でもしょっちゅう道を間違えます。最初は僕も遠慮していたのですが、最終的には僕が道案内役となり、朴さんも「後藤さん、詳しいですね」とか言いながら、素直についてくるようになりました。