ペナルティ・シュート・アウト(PK戦)にキリアン・エムバペの姿はなかった。
いや、それ以前、エムバペは延長戦の後半からベンチになった。
デジャブ(既視感)のように、鼻を押さえて座りこんで治療を受けるシーンがあった。
タックルを浴びて足首に手を当てて痛みを訴えた。
「彼は、私にもチームメイトにも正直だ。延長戦の前半で苦しんでいるのが分かった。キリアンはペナルティを決めるだろうけれども、そのままピッチに残しておく選択肢はなかった。私にとっては普通のことだった」(ディディエ・デシャン監督)
ペナルティの行方を見つめるエムバペがいた。