【ルーマニア代表vsオランダ代表 7月2日】
デュッセルドルフからミュンヘン行きのICE特急電車(ドイツを中心に運行されているヨーロッパの高速列車=イーツェーエー)。8時44分発のそれは本来、21号車から29号車と食堂車を含む31号車から39号車で編成されているはずで、私は39号車の予約を持っていた。
それが31号車から39号車は連結されておらず、半分での運行という信じられない事態になった。
DB(略称デーベー=ドイツ鉄道)のアプリには直前に連絡は来たが、代わりの席が用意されるものではなく、コンタクトの電話番号だけが書いてあるものだった。
DBは今大会のスポンサーでもある。ファン・チケットと連動して普通列車は無料、ECやICEは割引料金で乗れることになっている。
ドイツの電車はちゃんと走らない。遅れは当たり前というのは常識だが、ICEでの編成が半分というのはかなりひどい。
今大会の統括責任者である元ドイツ代表のフィリップ・ラームは、6月21日のデュッセルドルフで行われたスロバキアVSウクライナの試合前のインタビュー番組に出演予定だったが、電車の遅れで欠席になってしまった。
また、オランダ代表は6月25日のベルリンでのフランス戦の後、合宿地であるヴォルフスブルクに電車で戻るはずだったが、大幅な遅延がわかり、急きょバスをチャーターすることになったという。
何を言ったところで、動かないものは動かないし、遅れも回避できない。
ICEは、デッセルドルフ中央駅に短い編成で入って来た。
私は迷わず1等車に近い2等車に乗って、空いている席に座った。
選択肢は席のない電車に乗って、たまたま空いている席に座るか、5時間立っているかだ。