■クラブ史上初「ACL優勝」を目前にしての敗戦
横浜FMの現在の順位には、1試合少ないということ以外にも大きな要因がある。AFCチャンピオンズリーグである。川崎は2月の「ラウンド16」で敗退したが、横浜FMは2月から5月の決勝戦まで4ラウンド、計8試合を戦い、その間にバンコク(タイ)、済南(中国)、蔚山(韓国)、アルアイン(UAE)への遠征をこなさなければならなかった。
なかでも、アルアインとの決勝戦は、ホームで2-1の先勝の後、アウェーでの第2戦は、1-2という希望の持てるスコアで迎えた前半アディショナルタイムにGKポープ・ウィリアムがレッドカードで退場になり、後半にバタバタと失点を喫して1-5の敗戦というショッキングなものとなってしまった。クラブ史上初のACL優勝を目前にしての敗戦は、大きなダメージになったに違いない。
帰国してすぐ、ACL決勝から4日後の柏レイソル戦は、チーム一丸の戦いで4-0の勝利を得たが、その後は2勝3敗と、明らかに疲労の色が濃い。