■試合開始の19時でも「明るい」東京の空

 ところが、夏になると日が長くなるので、試合開始の19時頃になっても空はまだ明るいままです。これでは、せっかく照明を消しても演出効果は下がってしまいます。何か、新しい別の演出を考えたほうがいいのではないでしょうか。

 一番、日が長くなるのが「夏至」の日です。年によって6月22日のこともありますが(稀に20日の年もあります)、今年は6月21日に夏至を迎えます。

 その2024年6月21日の東京の日の入り(日没)の時刻は19時1分だそうです。

「日の入り」というのは太陽の上縁が水平線の下に完全に隠れる瞬間ですから、日没後もしばらく空は明るいまま。しかも、この19時1分というのは天文学的な日の入りであって、実際には地球には濃厚な大気があるので、光が屈折して太陽は天文学的な位置より上に浮き上がって見えますから、19時1分にはまだ太陽は見ているはずです(ただし、山があればそれより早く山陰に沈んでしまいますし、東京だったら太陽はビル群に隠れてしまうでしょう)。

 いずれにしても、試合開始の19時には、まだ空は十分に明るいわけです。

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