■電光石火のゴールだった!
ゴール裏のポジションに座ったときには、もうゴールが生まれていた。
まさに電光石火のアルバニアのゴール。
それは23秒で、EUROでのキックオフからの最速ゴールということだった。
私は残念ながら肉眼でもこのゴールを見ることができなかった。
ゴールした10番のネディム・バイラミがゴールネットの奥に消えて、イタリアGKのジャンルイジ・ドンナルンマがあっけにとられた顔をしていた。
だが、イタリアは11分にアレッサンドロ・バストーニがヘッドを決めて追いついた。
さらに、16分、ニコロ・バレッラがゴールして逆転に成功した。
イタリアはホッとしたところだが、アルバニアは油断できない。
ルチアーノ・スパレッティ監督の動きが激しくなった。
試合終了の笛までイタリアが勝てる保証はなかった。
90分にはレイ・マナイにゴールを脅かされた。
余計なアルバニア・ファンのピッチ乱入があったが、試合は2-1で終わった。
アルバニアのシウヴィオ・メンデス・カンポス監督は選手たちにファンの前でハドル(円陣)を組むように促した。