【J1前半戦を2位ターン。成長と停滞の中にいるJ1鹿島が首位に立つために(2)】後半戦で問われる「手薄な選手層をどうするか」。柴崎、樋口ら控え選手の“貢献度”も必須テーマにの画像
鹿島アントラーズのFW柴崎岳と樋口雄太 撮影:中地拓也

 今季前半戦の鹿島アントラーズは、鈴木優磨の10点を筆頭に、新助っ人FWチャヴリッチが6点、大卒ルーキー・濃野公人が5点、名古新太郎が4点と幅広い得点源が生まれている。岩政大樹監督(現ハノイFC)が率いていた昨季までは鈴木優磨依存が明白で、それを改善すべくランコ・ポポヴィッチ監督を招聘した経緯もあった。そこに関しては一応の成果が出ていると言っていいだろう。

 しかしながら、陣容的に充実しているのは2列目アタッカー陣だけ。FW、ボランチ、DF陣は戦力的に乏しいというアンバランスなチーム編成は後半戦も続きそうだ。

 一部報道ではボランチの主軸で、いざという時は最終ラインにも入っている佐野海舟が海外クラブからオファーを受けているという話も出ており、今夏流出の可能性も高まってきた。となれば、ますます戦力的には厳しくなる。指揮官にとっては頭の痛い問題と言える。

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