■移籍加入もフィットの時間も視野に
鈴木優磨、植田、関川郁万ら代えの利かない面々への依存状態も本当に何とかしなければいけない根深い問題だ。実際、すでに鈴木、関川、濃野はイエローカード3枚をもらっていて、いつ出場停止になってもおかしくない状況。6月最終週はガンバ大阪、ヴィッセル神戸との上位対決が待っているし、7月に入れば復調傾向の横浜F・マリノスも待ち構えている。そういった相手に勝ち続けなければ、町田をかわしてトップに立つことはできないだろう。
クラブ側は夏場の補強も視野に入れているはずだが、今季獲得したギリェルメ・パレジやミロサヴリェヴィッチのようにフィットするのに時間がかかるケースも少なくない。となれば、やはり今いるメンバーの底上げが早道。6月のU-23アメリカ遠征に参戦した松村優太、春先以降はベンチ外になっている津久井佳祐、6月16日のアルビレックス新潟戦でJ1デビューを果たした徳田誉といった人材が存在感を高めてくれれば理想的だ。
とにかく、後半戦で上昇曲線を描くのか、下降線を辿るのかは、チームの底上げ次第。失点減という課題も含め、やらなければいけないことは少なくない。
(取材・文/元川悦子)