■欧州サッカー「移籍金や年俸の高騰に終わりが…」

――収入を増やすことで、JFAは何を目指すのですか。

「もっと地域への“再投資”を増やすために収入を増やしたい。47都道府県や9地域協会に還元していくことで、地域のサッカーを盛んにしてほしいということです。そこには、地域の社会やスポーツへの“再投資”という意味もあります。地域のサッカーが盛んになることで地域のスポーツ文化が盛り上がります。それは“サッカーを通じて豊かなスポーツ文化を創造し、人々の心身の健全な発達と社会の発展に貢献する”という、“JFA2005年宣言”、基本理念にも合致します。社会を良くする力があるから、JFAは“公益財団法人”として認められているのだと思うのです」

――現在の欧州のサッカーの状況について、どう見ていますか。

「経済面で膨らんでいる、膨らみ過ぎているという印象はあります。今の移籍金や年俸の高騰が、どこかで終わりがくるのではないか。ちょっと危険をはらんでいるように思います」

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