■引き分けの多い広島「問題は選手層」
後藤「城福浩監督は同じ東京のチームで、去年もJ2で対戦していたFC町田ゼルビアをすごく意識しているようだね」
大住「昔、城福監督が勝った試合後に怒っていることがあった。前回の対戦で大敗した相手だったから、1点差の勝利じゃ満足できない、って言うんだよ。だから、後半戦で町田と対戦(15節は5-0で町田の完勝)するときには、5点以上取らないと我慢ならないんじゃないかな(笑)」
後藤「城福監督はいつも、試合を締める選手がいないとか、攻撃でも守備でも交代で出す選手の質が足りないと話すけど、この間のレアル・ソシエダとの親善試合に若手だけで臨んだら、何人かできそうな選手がいたよ。食野壮磨(めしの・そうま)は、もう少ししたら、けっこう戦力になりそう。来季加入が内定している熊取谷一星(くまとりや・いっせい)も出てきて、キレキレのドリブルを見せていた。そういう選手が1、2人加わってきたら、またチーム力も上がっていくだろうね」
――最多9引き分けの東京Vに続き、サンフレッチェ広島も8試合がドローで、こちらは引き分けの後に連敗してしまいました。
大住「開幕節を見たときには、優勝候補だと思ったけどね」
後藤「一昨年、去年と3位だったチームだから、今の成績では満足できないよね」
大住「5位という順位はともかく、トップと勝点9差が開いているというのは、広島としてはかなり不本意だと思うよ。選手層が厚くないんだよね。荒木隼人がケガをしたら中野就斗を3バックの真ん中に回してうまくいった例もあったけど」
後藤「選手層の問題も、一昨年、去年と続いていた」