■前半アディショナルタイム10分「再びの悪夢」
ところが、前半のアディショナルタイム(45分+10分!)に、今度はカクの縦パスをオフサイドラインぎりぎりで受けて抜け出したラヒミを、飛び出したGKのポープ・ウィリアムが倒して、ポープが退場となってしまう。
この場面でも、ラヒミは明らかにファウルを受ける意図を持ってプレーしており、ポープは強く接触してはいない。ただ、この場面ではポープがちょっとでも接触していれば反則であり、「決定的得点機会の阻止(いわゆるDOGSO)」による退場はいたし方ないところだ(議論すべきは、ほんの少しの接触であっても、DOGSOの場合は自動的、機械的に退場とするのが正しいかどうか。つまり、現在のルールが正しいか否かであろう)。
いずれにしても、こうして横浜FMは1人少ない状態での戦いを強いられることとなってしまった。レフェリー(あるいはVAR)が試合の行方を決めた試合であり、キューウェル監督の言う「レフェリーによって壊されてしまった試合」となった。
それにしても、AFC主催の大会では、どうしていつもVARの過剰介入が起こるのであろうか。
もっとも、この試合が内容的にアル・アインの勝ちゲームであったことに疑いはない。アル・アインは確かに優勝に相応しい実力を持つチームだった。