76分の「システム変更」直後の失点
前半の大宮の守備は、「3-5-2」のフォーメーションに従って、リトリート(相手にボールを奪われた場合、すぐに自陣に戻り、守備ブロックを形成して守る守備)した場面では最終ラインを5バックにして「5-3-2」で守る。松本がボールを下げれば、大宮の最終ラインはしっかりとラインを上げてくる。定石通りの堅い守備を見せていた大宮。しかし、76分にシステムを「4-4-2」の4バックに変えてから大宮の守備陣に“ほころび”が見え始める。
長澤徹監督は、試合に変化を持たせようとしてシステムを変えた。後半途中からのシステム変更は、この試合に限ったことではない。
システム変更に関してアンカーの小島幹敏は「タイミング的にはシステムを変えた直後の失点でしたが、攻守においてそれぞれのシステムの良さがありますし、それは自分たちではどうこうできないので、その中でやるしかありません」と話す。
またストッパーの浦上仁騎は「システムが変わったときにどう守るか、もっと共有できていないといけない」とシステムの変化に選手たちがすぐに順応できなかったことを告白するのだ。