現地時間5月4日、イタリア1部セリエA第35節が行われ、ラツィオとモンツァの一戦は2−2の引き分けに終わった。この試合で躍動したのがラツィオで完全復活を遂げたサッカー日本代表MF鎌田大地であり、先制点を生んだ強烈ミドルに称賛の声が集まった。
イゴール・トゥドール監督就任とともにチーム内での立場が一転した鎌田はこの日、3-4-2-1のダブルボランチの一角として6試合連続のスタメン出場を果たした。すると、立ち上がりの鍔迫り合いが続いていた中での前半11分だった。
右サイドからMFアダム・マルシッチがグラウンダーのクロスを中央へ送り込むと、ボックス内にいたFWルイス・アルベルトはスルー。すぐ後方にいた相手DFの足に当たってボールが弾かれた。そこに鎌田が反応。ゴール中央、ペナルティーアークよりも外の約20mの位置から迷うことなく右足一閃。凄まじい勢いのシュートでゴール左隅を狙った。
この強烈ミドルに、今季進境著しい26歳のイタリア人GKミケーレ・ディ・グレゴリオが鋭く反応して右手一本でセーブすると、ボールは真上に上がってクロスバーに直撃。そのこぼれ球を、抜け目なく詰めたFWチーロ・インモービレが右足で押し込んだ。
ゴール直後、鎌田は両手を広げて喜びのポーズ。ゴールを決めたインモービレは、その得点の大部分を演出した鎌田に感謝しながら抱き合った。