■「内側に入っていく自由を与えている」
1トップのチアゴ・サンタナを常に意識しているのだろう。一瞬だけルックアップした中島は、サンタナの背後のスペースを突く大久保の姿を見逃さなかった。
中島は4月20日のガンバ大阪戦を皮切りに、名古屋グランパスとの前節、そして川崎戦と3試合連続で先発。4月24日のガイナーレ鳥取とのYBCルヴァンカップ1stラウンド2回戦も含めれば、公式戦で4試合連続先発を継続させている。
鳥取戦と名古屋戦ではフル出場している中島を、今シーズンから指揮を執るペア=マティアス・ヘグモ監督は、左ウイングだけのプレーに束縛していない。
「翔哉には内側に入っていく自由を与えている。フィジカルコンディションのレベルが非常に高いところまできていて、いまは自信を持ってプレーできている」
昨夏に加入して以来、状態が上がらなかった中島は後半途中からの短いプレー時間に終始してきた。ようやくフィットしてきたいま、関根貴大、松尾佑介、大久保、渡邊凌磨が先発してきた左ウイングのファーストチョイスになりつつある。