■中島翔哉は「守備のトリガーも引いている」

 自由奔放なプレーが新監督の戦術に縛られ気味だった浦和を活性化させ、対戦相手にも脅威を与える。指揮官から「守備のトリガーも引いている」と、相手のはめ方でも違いを見せている中島は、居場所を築き始めた浦和での今後をこう語る。

「どんどんボールを受けて、どんどん攻撃に絡もうと思っています。これからも状態はよくしたいと思っていますし、成長していきたいと思っています」

 攻撃力で違いをもたらす能力の高さは、第1次森保ジャパンが船出した直後のプレーが証明している。身長164cm体重64kgの小さな体から再び放たれ始めたまばゆい輝きが、苦しいスタートを切った浦和の羅針盤になろうとしている。

(取材・文/藤江直人)

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