【川崎、6戦ぶり勝利の裏にあった試合前日の青空決起集会。負傷者も集合して一つにした気持ち(2)】「誰かが辞めるのかな」という言葉も出た練習後の結集……感謝を胸に挑んだ一戦の画像
浦和レッズ戦後に喜ぶ川崎フロンターレの佐々木旭 撮影:中地拓也

 居残り組を含めて、浦和レッズ戦へ向けた川崎フロンターレの前日練習が終わった直後だった。鬼木達監督をはじめとする首脳陣だけでなく、怪我で別メニューだった選手たちやクラブスタッフを含めた全員がグラウンドに集結した。

「いつもは怪我をしている選手は出てこないんですけど、昨日はまったく違っていたというか、みんなで『誰かが辞めるのかな』と言っていたくらいでした」

 DF佐々木旭を苦笑させた光景のなかで始まったのは、ほとんど前例がなかった、と言っていい青空ミーティング。その内容を佐々木がこう明かす。

「オニさん(鬼木監督)と、あとは広報の方からもひと言あったんですけど、とにかく『5月は全部勝つ』と。浦和戦のためにたくさんの人が準備してくれて、たくさんの人が応援しに来てくれるなかで、初めて自分たちがピッチに立てる。そういう人たちへの感謝の思いというか、そういったものも背負って戦わないといけないとあらためて感じたし、今日は全員のプレーにそういった思いが出ていた」

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