■仙台は山口との6ポイントマッチに臨んだ
「杜の都」が揺れた。
J2リーグ第13節が5月3日に一斉開催され、11位のベガルタ仙台は6位のレノファ山口FCをホームに迎えた。順位こそ「5」離れているが、両チームの勝点差はわずかに「1」しかない。追いかける立場の仙台も、今日勝てば順位をあげることができる。6ポイントマッチの位置づけだ。
森山佳郎監督が指揮する仙台は、11節の清水エスパルス戦、前節のジェフユナイテッド千葉戦を落とし、今シーズン初の連敗を喫した。今日のホームゲームで連敗を止めるとの指揮官の思いは、ベンチメンバーからうかがえた。開幕節から前節の千葉戦まではCBを控えさせていたが、この日はいなかったのである。DF登録は右SB真瀬拓海ひとりで、GKを除く5枚はMFとFWとした。CBを終盤に投入しての「逃げ切り」よりも、ゴールを「取り切る」ことを念頭に置いていると理解することができた。
試合は20分に動く。ペナルティエリア外からのシュートに反応した山口MF池上丈二が、グラウンダーの一撃に足を伸ばしてコースを変える。これがGK林彰洋の逆を突いた。仙台はアンラッキーな形の失点で、追いかけることになってしまう。その後もセットプレーから際どい場面を作られる。3試合ぶりの勝利のシナリオは、書き出しもままならない。