■偉大な記録を目前に
開始直後のロングフィードは、名古屋の前への圧力を鈍らせる効果をも生み出す。ビルドアップの起点になってきたショルツや、DFマリウス・ホイブラーテンから意識してバックパスをもらうプレーを増やした西川は、名古屋戦をこう振り返る。
「マンツーマンでのマークなので僕からショルツたちに出すよりも、僕がボールを持って真ん中でのぞきながら見た方が相手も嫌がると思いますし、そこで自分に余裕があれば前に運ぶこともできる。そこの使い分けはうまくできたと思っています」
偉大な記録達成が近づいてきている。名古屋戦でJ1リーグ戦出場が598試合に到達。歴代1位の672試合の遠藤保仁、同2位の631試合の楢崎正剛に続く600試合の大台へ、順調ならば5月6日の横浜F・マリノス戦で到達する。
「まだまだ上にいますから、まだまだ頑張りたいと思っていますし、ひとつのモチベーションとして、本当にたくさんの方とともに達成できたらいいな、と。達成するだけじゃなくて、やはり勝利でみなさんに喜びを与えたいと思っています」
さらに名古屋を完封すれば歴代1位をさらに伸ばす通算190試合目となり、出場した試合に占めるクリーンシート率が31.77%に到達。浦和によれば、通算300試合以上に出場したゴールキーパーのなかで歴代1位に浮上していたという。