■西川が知らなかった“偉大な結果”
試合は70分にFWチアゴ・サンタナのPKでリードを2点に広げた浦和が、名古屋の攻撃を沈黙させたまま5分の後半アディショナルタイムに突入した。
しかし、92分に左CKからDF三國ケネディエブスが強烈なヘディングシュートを一閃。至近距離から放たれた一撃に、とっさに反応した西川が左手一本でセーブしたが、詰めてきたMF和泉竜司にこぼれ球を押し込まれてしまった。
「そういう情報を自分はわかっているわけではないので、メディアの方がこうして教えてくれることで、僕としても非常にポジティブになれるし、モチベーションも上がってくる。これからも何か面白いデータがあったら教えてほしいですね」
クリーンシート率の件を「知らなかった」と笑った西川が、何よりも追い求めたのは勝利。キャンプから積み重ねてきた「繋ぐ」という形を、相手と時間帯を含めた状況に合わせてあえて持って捨て去ったからこそ、何がなんでも勝ちたかった。
西川は失点直後に、荒木友輔主審をセンターサークル付近まで追いかけている。
「失点前のところで、自分たちはコーナーとは思っていなかった。そこの確認というか、ただジャッジされたからには自分たちはしっかり守らないといけなかった」